<研究室メンバー>
講師 伊藤海織
3年 淺野麻直未 椎葉美咲 安永成美 山戸彩加
<専門分野>
・被服構成学
・微分幾何学
<研究テーマ>
ペーパーモデルアパレルCADの構築に関する研究
<研究概要>
衣服素材である布は,曲げやすいことによって様々な形状表現が可能であるが,デザイナーが予測できないような複雑な変形をすることもある.そこで衣服素材を紙のような曲げ変形のみが可能なモデルを用いて,型紙と縫合後の立体形状を把握しやすいシステムを作ることを目的としている.可展面理論に基づき,型紙の2次元縫合線と,人体上の基準線に見られるような縫合後の3次元縫合線から,縫合後の立体形状と縫合によって再現可能な型紙の領域を表示するシステムを作成している.
また,平面から作ることのできる立体の例として,二等辺三角形で構成される吉村パターンを用いて,袖に発生するしわのパターンについて解析を行い,袖と腕の太さを表す半径の比率と,袖のまくり具合を表す圧縮率から,発生するしわパターンの予測についても研究している.
<主要研究業績等>
・伊藤,今岡:多面体を用いた縫合後の立体形状予測法の3次元縫合線が一定の捩れ角をもつ場合への適用,繊維製品消費科学,51(7),568-579,(2010)
・伊藤,今岡:多面体を用いた縫合後の立体形状予測,繊維製品消費科学,48(10),679-690,(2007)
・伊藤,今岡:可展面理論を用いた縫合後の形状予測と縫合可能性,繊維製品消費科学,48(1),42-51,(2007)
・伊藤,今岡:袖に発生するしわの一般的パターン,繊維製品消費科学,47(7),414-423,(2006)
・伊藤:2005年度中学2年「技術・家庭科における情報の取り組み」,甲南女子高等学校研究紀要,27,65-75,(2006)
<担当授業科目と内容>
・衣服設計学T(衣服の構造と製作)
・衣服設計学T実習(ブラウスとショートパンツの製作)
・人体形態学(人体形状・構造と動き、人体計測法)
・人体形態・生理学実験(分担:人体計測と体形観察)
・衣服設計学U及び実習(既製服の生産過程とワンピースドレス製作)
・生活環境学演習(分担:衣服形状の数理的表現)
・衣服設計学特論(アパレルCADや着装シミュレーションシステムの基幹技術)
・衣服設計学特別演習(アパレル生産過程における数理的理論の応用例)
<所属学会>
・日本家政学会
・日本繊維製品消費科学会
・日本家庭科教育学会
|